かがり方の基本
手まりと同じ千鳥かがり
針を刺す向きが違うだけでかがり方は同じ糸掛けになる
加賀花てまりのかがり方を応用して指ぬきかがりを考案している
手まりは横にすくう
指ぬきは縦にすくう
みかしほ式ゆびぬきかがり
上端 下端や右と左へ等,
交互にかがり進め、上掛交差や下掛交差で独自の複雑な模様かがりを考案。
2006年
下掛け交差
どこからでも始め,交わる糸
をくぐらせて交差させる
〇印でくぐらせて交差
横矢絣かがり
両寄せ下掛け交差
左右にかがり進み交わる糸
をくぐらせて交差させる
〇印でくぐらせて交差
冠かがりや縦矢絣かがり
星かがり
両寄せ下掛交差応用例
両寄せ下掛交差応用例
加賀指ぬきかがりのみかしほ式の特徴は上端、下端、中央部のどこからでもかがりはじめる。
又左右どちらにもかがり進む。
かがり進む後ろにかがり埋めるから解りやすいので冠かがりや縦矢絣、星かがりなどかってなかったかががり方など考案。
模様ごとにかがり始めや進め方を組み合わせてくぐらせなが糸を交差させる下掛け交差で複雑な模様創作。
古人からの伝承された作方ではなく古作を研究して独特のかがり方を考案した技法。
伝承ゆびぬき模様以上に創作など楽しむには、かがり埋まる方向やかがり進む方向など、どのようにでも自在に針を操って柔軟に対応できるかがりを身に付けると応用範囲が広がります。
日本刺繍、欧風刺繍や手まりかがりと比べると針で縫うのは上端と下端だけの単純なもの、
指ぬきの複雑そうに見える模様でもほとんど上と下に糸を渡すだけの簡単縫い。
上と下を縫って右や左、前と後ろに綺麗に糸を並べられるようになればいいのです。
とは言っても狭い所に細い糸を美しく並べるのは単純ゆえに
難しい。
かがり方
上掛, 上掛交差,
下掛, 下掛交差,
右寄せ, 左寄せ, 両寄せ,
7種類のかがり方を 組み合わ
せてほとんどの模様が出来る
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(上掛けかがり・・・糸が上に重なって模様になる))
輪の両端の肩を往復しかがり縫い廻ります
小さいものですから細い糸と針を使います
針…絹手縫い針4号
糸…絹縫い糸、ファイン手縫い糸 #25刺繍糸 #50、60ミシン糸
右寄せ
右に縫い進み
左に縫い埋まる |
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上端の布と巻き糸の間から針を入れて中央
に出して糸を引く、端に1pほど残す
少し戻して針を入れ(返し針)下端のかがり始めの印の布と巻き糸の間に出し糸を引く、返し針で糸が抜けないよう止める。 |
上端を親指と人刺指でつまむ
糸はかがり進む方におき下端の印で輪
の肩幅の布を輪の内側から外側へすくう
布が肩の外にずり落ちないように輪の
上方向に糸を引く
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指を下端に持ち替える
上端の右隣の肩巾を輪の内側からかがる
針は渡ってきた糸の上に出して糸を上に引く |
指を上下交互に持ち替えて印の肩を右にかがり進んで1周してかがり始めに戻る |
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かがり始めの左側(後ろ)の肩をかがる
2段目のかがり始めになる
1段目と隙間なく詰め(右に寄せて)かがる |
前にかがった糸の後ろ(左)に隙間なく
2段3段と かがり回り縫い埋める、
糸は隙間のないよう前段に詰まる進行
方向とと輪の上に引く
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右寄せ
輪の右方向へかがり回る 2段目は肩の左側(後ろ)を縫って寄せ並べてゆく
上下の肩を右に縫い渡って右の前段の糸に寄せて並ぶ 糸は前段の糸に引き
寄せられて隙間なくかがれる 糸の撚りと細かい縫い目でもつれやすいので縫った
糸は上から出して隣へ渡る |
左寄せ
左に縫い進み
右に縫い埋まる |
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糸は進行方向において下端の肩を縫って 1周して戻ったら1段目の右肩を縫って
糸を引き左隣の上端の肩をかがる 2段目をかがる
左寄せ
輪の左方向にかがり回る
2段目は1段目をかがった肩の右側をかがって1段目の左の糸に寄せ並べて縫い埋める |
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かがり終わりと糸継
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かがり終わりの糸はその段のかがり始めた縫い目の布から針を入れて離れた所に針をだし返し針をして輪の端に糸を出して切る
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続けてかがるときは端から針を入れて返し針をして止めた糸に針を出す、肩をかがって続ける、止めた糸と新しくつなぐ糸がつながる
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新しくつないだ糸でかがり続ける、
途中で糸が足りなく
なったときも両端で
かがる手前で止めて
つなぐ、
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つなぎ目は次々と後でかがる糸の下にかくれる
下掛けの糸継は肩
をかがった後でつぐとつなぎ目が隠れる |
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